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無灌水にこだわる理由
自動灌水装置は非常に便利です。植物への水遣りを忘れること無く、一定時間ごとに一定量の水を自動的に均一に撒いてくれるのですから、管理の手間は大幅に削減されることでしょう。
しかし、我々はあくまでも無灌水にこだわっています。
それは次の二つの点について考えたからです。
1. 自動潅水装置の利用にともなうCO2の排出
自動潅水装置を動かすには、当然のことながら電力が必要です。自動潅水装置自体に必要な電力の他に、屋上や壁面の緑化の場合、撒き水をポンプで屋上まで持ち上げる為にも電力が消費されてしまいます。また、撒き水に水道水を使用する点も考えなくてはなりません。
こうした電力や水の使用は、それらの使用料金とともに余計なCO2をも発生させているのです。
せっかく環境のために屋上を緑化しても、それらを維持する為にエネルギーや資源を使用してしまっては本末転倒です。
あくまでも天然資源(雨水)を使って緑化を維持していく事が望ましいのです。
2. 土壌の貯水効果
近年、ゲリラ豪雨と呼ばれる集中豪雨による被害が多発しています。特に都市部では、土壌部分が少なくコンクリート面が多いので貯水効果が得られません。そのため、下水の処理速度(1時間に50−60mm程度)を超えるような雨量では短時間であっても水害が発生してしまいます(都市型洪水)。
屋上緑化では屋上部分を『土壌』として活用することで、一時的な雨水保水効果によって都市型洪水を防ぐ役割を果たします。
しかし自動潅水装置を利用していた場合、土壌は常に一定の保水状態にあり、突然のゲリラ豪雨時に充分な貯水効果が得られない可能性があります。
屋上緑化の土壌としては、雨水を充分に保水できる乾燥した土壌の方が望ましいのです。
一方、このようなゲリラ豪雨の原因の一つとしてヒートアイランド現象が考えられています。都市部の人工排熱が高層建築物による気流の乱れなどと相まって、積乱雲を発達させやすくしているというのです。
屋上緑化は、植物の持つ蒸発散効果により周囲の気温を低下させる為、ヒートアイランド対策としても利用されています。
しかし一方で、緑化を維持する為に過剰な散水を行えば、積乱雲を発達させる水蒸気の供給量を確実に増大させる為、ゲリラ豪雨の発生を促す結果にもなりかねません。
常緑キリンソウを使えば、無灌水で一年中緑を保つことができます。
より効果的な緑化を行うために、常緑キリンソウをお勧めしています。
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